日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌
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ハシブトガラスにおける各種光波長に対する学習成立速度の検討
塚原 直樹村田 ひと美小池 雄一郎青山 真人杉田 昭栄
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2012 年 48 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

各種光波長を用いてハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)の学習成立速度を検討するため,発光ダイオード(LED)を指標とした弁別学習を行った.実験には365nm, 375nm, 465nm, 555nm, 585nm, 695nmの光波長をそれぞれ発する6種類のLEDを用いた.各光波長に対して,カラスを3羽ずつ使用した.点灯するLEDを正解,消灯を不正解とする二者択一の弁別学習を行った結果,学習成立までの3羽の日数の平均は,365nmが5.7日,375nmが5.0日,465nmが4.7日,555nmが7.3日,585nmが10.3日,695nmが6.3日であった.また,学習成立後5日間の平均正解率は,365nmが88.3%,375nmが93.6%,465nmが94.3%,555nmが82.7%,585nmが85.0%,695nmが88.3%であった.これらのことから,ハシブトガラスにとって紫外線(375nm)や青色(465nm)の短波長の光は学習が成立しやすく,緑色(555nm)や黄色(585nm)の中波長の光は成立しにくいことが示唆された.

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© 2012 日本家畜管理学会・応用動物行動学会
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