消費者行動研究
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論文
ブランド・リレーションシップの形成と持続
久保田 進彦
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2012 年 18 巻 1_2 号 p. 1_2_1-1_2_30

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抄録

本研究はブランド・リレーションシップの形成と持続について検討したものである。概念的および経験的研究の結果、ブランド・リレーションシップの形成要因が識別されるとともに、ブランド・リレーションシップが可塑性を示すことが明らかになった。すなわち(1)ブランド・リレーションシップは「自己と当該ブランドの類似性」「当該ブランドと他ブランドの相違性」「好ましい思い出との結合」「ブランドの顕現性」によって形成が促進されることと、(2)いったん形成されると、これら諸要因が取り去られても一定の強度を保ち続けることが確認された。

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© 2012 日本消費者行動研究学会
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