消費者行動研究
Online ISSN : 1883-9576
Print ISSN : 1346-9851
ISSN-L : 1346-9851

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

コントロール感の操作に基づくコントロール欲求が心理的所有感に与える影響の検討
井関 紗代北神 慎司
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 202303.003

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

補償的コントロール理論(compensatory control theory)によると、何らかの状況的要因によって、コントロール感が低下した場合、そのコントロール感をベースラインまで戻そうと動機づけられ、一時的にコントロール欲求が高まる。しかし、日本人のコントロール欲求はもともと低いことが指摘されている。したがって、日本人の場合、コントロール感が低下しても、それを補完しようとする動機が弱い可能性が示唆される。そこで、研究1では、日本人を対象に、コントロール感(高、低)を操作し、一時的にコントロール欲求が高まるのか検討したところ、その再現に成功した。研究2では、低下したコントロール感を補完する方略としてカスタマイズに着目した。コントロール感の低下により、一時的にコントロール欲求が高まっている場合、カスタマイズ商品に対する心理的所有感が高くなるという予測に基づき検討したが、コントロール感の操作による違いは確認されなかった。さらに、カスタマイズの有無にかかわらず、コントロール感高条件(vs低条件)で心理的所有感が高くなることが示された。

著者関連情報
© 2023 日本消費者行動研究学会
feedback
Top