2013 年 49 巻 6 号 p. 197-203
エポキシ樹脂を用いた接着継手の接着面における表面性状が接着継手強度に及ぼす影響を明らかにするため実験的に検討した。 本報告では試験片形状を単純重ね合せ継手とし,被着体はアルミニウム合金A2017とステンレス鋼SUS304とした。接着面はガラスビーズを投射材としたショットブラスト加工により任意の表面性状とした。表面性状の評価には三次元で評価を行う ISO 25178-2:2012 (E) を用いた。 接着面は三次元表面性状パラメータであるスキューネス(Ssk), クルトシス(Sku)及び負荷面積率(Smr1, Smr2)の値それぞれをほぼ一定とし,表面粗さ(Sa)を変化させた。 実験より,接着面の表面粗さ(Sa)が接着継手強度に及ぼす影響はほとんどないことを示した。さらに,接着面の表面粗さ(Sa)の影響がほとんど無い粗さ領域において,被着体の剛性を含む材質の違いが接着継手強度に及ぼす影響を示した。