2007 年 12 巻 1 号 p. 10-13
2006年、FIFAワールドカップへの出場を果たしたサッカー日本代表チームに日本全土が大きな関心を寄せる中、福岡県太宰府市においてアーティスト日比野克彦氏によるアートワークショップ「アジア代表日本」が開催された。ワークショップは、スポーツと文化の融合を試みるものであり、市民を中心とした一般からの参加によって一つの作品が制作され、展示・発表された。一方でワークショップを中心とするイベントの運営には将来的なまちつくり活動を視野に入れた地域結束力の強化が期待されており、したがって実行委員会は地域の様々な組織や団体の参加によって構成された。結果として参加した組織や団体の連携は以前よりも確実に強まり、今後はさらなる活動の継続と発展か期待されている。これからのまちづくり活動等における地域連携のための一方策として活用する上で一連の活動をまとめた。