デザイン学研究作品集
Online ISSN : 2188-7772
Print ISSN : 1341-8475
ISSN-L : 1341-8475
国産材の杉を使用して「もり」と「まち」のつながりを取り戻すための家具デザイン開発
榎本 文夫篠原 幹明
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 20 巻 1 号 p. 1_28-1_31

詳細
抄録

 日本は、国土の約七割が森林であり、そのうち四割が人工林であるが、その43%に杉が植えられており、その多くの杉が伐期を迎えているため、高付加価値な利活用が求められている。
 このプロジェクトは、東日本大震災の被災地である宮城県の杉を使い、杉の持つ柔らかさや軽さを生かして県内の医療施設や介護老人保健施設のデイルームなどで利用するための家具を開発するものである。杉の柔らかさや軽さを生かして、高齢者に優しい家具をデザインする事を目標とした。また、震災被災地の木材を使うことで地域林業の復興と、木材利用の促進により国内の森林再生を目的としている。

著者関連情報
© 2015 著作者
前の記事 次の記事
feedback
Top