2015 年 20 巻 1 号 p. 1_28-1_31
日本は、国土の約七割が森林であり、そのうち四割が人工林であるが、その43%に杉が植えられており、その多くの杉が伐期を迎えているため、高付加価値な利活用が求められている。
このプロジェクトは、東日本大震災の被災地である宮城県の杉を使い、杉の持つ柔らかさや軽さを生かして県内の医療施設や介護老人保健施設のデイルームなどで利用するための家具を開発するものである。杉の柔らかさや軽さを生かして、高齢者に優しい家具をデザインする事を目標とした。また、震災被災地の木材を使うことで地域林業の復興と、木材利用の促進により国内の森林再生を目的としている。