2015 年 20 巻 1 号 p. 1_60-1_65
本稿では、スマートハウスやInternet of Thingsが普及した近未来における映像情報機器のプロトタイプ“ Bio-likeDisplay”(図1)について述べる。
“Bio-like Display”は、生物のように意思を持って動く情報端末の集合であり、互いに協調動作を行ったり相互作用を行ったりしながら、ときには漂いながらアンビエントな情報を提示し、またときにはユーザーに近づきながら積極的に情報を提示する。
映像端末はモーターによって回転する3本のアームによって保持されている。情報端末に生き物のような動きを与えることで、それぞれの関係性をゆるやかに暗示することを目指す。“Bio-like Display” は映像情報と生物的なモーションの組み合わせによる様々な人とのインタラクションを探るためのプラットフォームである。