2018 年 24 巻 1 号 p. 1_102-1_105
近年の食の安全・安心への関心の高まりを受け、レストラン内における店産店消を可能にする育苗装置のデザイン開発を行った。装置は、植物工場技術の一つであるエブ&フローの潅水方法を応用した自動潅水システムを用い、店内スタッフでも失敗なく育苗ができるようになった。また、業務の一環として円滑に栽培を継続できるよう、仕組みについても提案し、1年間の検証を経て、店内で完結した栽培が可能になった。その中で、育苗の様子が店内で見えることからスタッフと来店客との積極的な会話が見られ、レストランにおける植物工場技術活用の新たな価値を見出した。