抄録
「One-size-fits-one」は、パラメトリックデザインの手法とデジタルファブリケーション機器であるCNCミリングマシン連動させ、スツールをデザイン・制作するシステムである。制作する全てのスツールは、木製の3つのパーツからなるシンプルな構造のもので、強度を確保しつつ組み立ても容易である。ユーザーは、手を広げるジェスチャーで示すことによって、想定している「座面の大きさ」と「スツールの高さ」を決定する。ソフトウェアは、入力されたデータに対応したスツールの3Dデータと各パーツの外形データを生成し出力する。ここで得られたデータをもとに、CNCミリングマシンを使ってパーツを切り出し、組み立てることによって独自の座面の大きさと高さを持つスツールとなる。