デザイン学研究作品集
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記憶をつなぐ残地のデザイン
「やまだばし思い出テラス」
羽野 暁
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ジャーナル 認証あり

2020 年 26 巻 1 号 p. 1_94-1_99

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抄録

子どもや高齢者は公共空間整備におけるマイノリティユーザーであるが、共生社会の実現に向けて多様なニーズを体現するリードユーザーであり、公共空間のデザインにおいては子どもや高齢者に優しい多様なアプローチが求められる。本作品は少子高齢化地域における橋梁架け替え後の道路残地を対象に、多世代共創の取組みにより地域の風景の記憶をつなぐとともに、新しい生活景を育むオープンスペースを創出したものである。プロジェクトの推進において、地域の生活景に対する価値の気付きと醸成に着眼し、歴史紙芝居の制作と実演や、風景の記憶を振り返る灯篭づくり、橋上のオープンスペースにおける交流時間の体験など多角的な世代間交流の場を創出した。完成した残地のポケットパークは、地域の歴史遺産を保存・利活用し、また、地域の心の記憶をつなぐとともに、子どもや高齢者を含め多くの世代にとって優しく居心地のよい空間となった。

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© 2021 著作者
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