デザイン学研究作品集
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音楽家 元鼓次郎ロゴマークデザイン
アーティスト活動を描くコンセプトと表現
髙城 光
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2021 年 27 巻 1 号 p. 1_110-1_115

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抄録

元鼓次郎(はじめ・こじろう 以下「鼓次郎」と表記)は和太鼓の演奏家や、音響技術者として活動するアーティストである。活動の内容と場の変化に合わせ、筆者は新しく活動のシンボルとなるロゴマーク[注1]をデザインした。
一般的には、ロゴマークはブランディングの一環として計画されることが多く、顧客に対する提供価値の明示を目的とする。価値が視覚的に正しく伝えられ、その価値が実際に提供されることを通じて、顧客はブランドとのパーソナルな信頼関係を醸成するとされる。
一方、アーティストの活動やファンとの関係の主体はアーティスト自身の人格、すなわちパーソナリティである。個人のパーソナリティは必ずしも明文化されないため、一貫性のあるブランドロゴのコンセプトと同様に扱えない。筆者はアーティストのパーソナリティに活動の周辺からアプローチし、新しいロゴマークをデザインした。

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© 2022 著作者
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