2021 年 27 巻 1 号 p. 1_168-1_173
本作品は、ツキノワグマの出没件数が増加傾向にある近年において、クマ被害の発生原因や予防方法を市民に啓発するためにクマ出没情報の実態をわかりやすく周知するツールとして開発したものである。「操作・表示」「実態把握」「動機理解」の3要素において、時間的・空間的に理解を促す機能実装とインターフェースデザインを加え、ユーザーの直感的な操作を通じてクマ出没情報の実態について認知・理解を促すことが可能となっている。
本報告では、本作品のデザインプロセス、概要、利用の流れを紹介し、本作品の途中経過として位置づけられるプロトタイプについて、多様な世代の利用者を対象にした評価結果について報告する。