デザイン学研究作品集
Online ISSN : 2188-7772
Print ISSN : 1341-8475
ISSN-L : 1341-8475
日本の伝統的建築技法を活用した木製足踏み式アルコールポンプ
秋田 美穂宇野 勇治森本 達也堀越 哲美
著者情報
ジャーナル 認証あり
電子付録

2021 年 27 巻 1 号 p. 1_24-1_29

詳細
抄録

2020年3月下旬より新型コロナの感染者数が増加し、マスク着用やアルコールによる手指消毒が推奨されるようになった。愛知産業大学造形学部建築学科では、木造建築の教育にも力を入れており、伝統的構法を設計や実践を通して学ぶプログラムも有している。本プロジェクトでは、コロナ禍の必須アイテムでもある「アルコール消毒ポンプ」を、日本の伝統的構法と地元岡崎市産の木材を活用して[注1] 、デザインと制作を行った。学生が参加して制作を行い、岡崎市などに寄贈され、公共施設などで活用されている。感染防止対策に加え、木の温もりや伝統的な技法を感じられるということで好評をいただいている。
一定の技術や機械・道具などは必要ではあるが、いずれの地域でも制作は可能であり、日本建築や工芸に思いを馳せていただく機会にもなると考え、本作品集に詳細な図面や制作方法を示すものである。

著者関連情報
© 2022 著作者
前の記事 次の記事
feedback
Top