デザイン学研究作品集
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セイジカードゲームを使ったワークショップのデザイン
村田 真美大町 彩依矢野 凌佑大草 真弓
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2023 年 28 巻 1 号 p. 1_136-1_141

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抄録

日本国民の選挙への参加率は低い。特に若者の政治への無関心・政治家への不信感は著しく、2021年の衆議院議員総選挙での20代の投票率は約36.5%と、60代の約半分まで低下している。若者が政治に興味や関心を持ち選挙へ足を運ぶきっかけが必要である。
私たちは、日頃「政治家の不祥事」報道にばかり触れていることが若者の政治不信の要因の一つなのではないかと捉え、政治家の多様な活動と国民との対話に注目してワークショップをデザインした。「①知る活動」ではファシリテーターの説明で政治や選挙に関する問題意識を共有し、ロールプレイの下準備としてオリジナルの政治家を考えてもらう。「②感じる、楽しむ活動」では政治家と国民の双方の本来あるべき関係性をカードゲームで体験してもらう。「③考える活動」ではテーマを設定して各政党の政策を提示し、自分自身の考えに近い政党を選んでもらう。一つのワークショップで政治家、国民、自分自身の三者を体験できる構成である。
プロトタイプによる5回の模擬ワークショップで調整を重ねた後、完成したプログラムで大学生と高校生を対象に2回の本番ワークショップを開催した。アンケートの結果、過半数以上が政治に興味を持ったことが分かった。持投票に行くきっかけになったと答えた人が68.8%と半数以上であったことから私たちのワークショップは政治への関心を高めるために効果的であると考える。

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© 2023 著作者
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