2025 年 30 巻 1 号 p. 1_44-1_49
本研究の目的は、ヤマハ発動機と名古屋市立大学芸術工学部の産学共同研究により、ヤマハ発動機の新製品開発に活用できる、新しいデザイン手法を構築することである。
本デザインワークではまず、参加学生に予算を分配して非日常的な体験をさせ、それらの体験を統一した装丁のジャーニーマップに落とし込んだ。次に、ジャーニーマップから“どのような時に人は感動するのか”を示す「感動創出要件」を抽出させた。そして、感動創出要件をもとに、新発想の感動体験モビリティのコンセプトデザインを生み出した。成果物はヤマハ発動機社内で大きな反響を得るなど、ヤマハの新製品開発の一助となるアウトプットを創出することができ、本研究の目的を達成することができた。