本稿では、筆者らが設計した筑波メディカルセンター病院の患者家族相談支援センターについて、改修前の課題、設計意図、使われ方を整理し、相談支援空間のデザインとして省察を試みた。本作品は「利用者が話しかけにくい」「プライベートに関わる話がしづらい」などの課題があげられていた患者家族相談支援センターを、利用者の視点に立った相談しやすい相談支援空間としてデザインを試みたものである。本作品では、木製什器や照明のデザインを用いて、迎える「病院の顔」としての空間、話しかけやすく、心理的安全性が保たれる空間、情報へのアクセシビリティを高める空間に着目して設計を行なった。結果、相談者の視点に立った相談支援への貢献、リーフレットや冊子の利用促進、職員同士のコミュニケーションの場としての活用がみられた。