2026 年 31 巻 1 号 p. 1_84-1_91
本研究は、熟練した介助者に限らず思いやりのあるケアを提供・体感できる社会を目指している。そのために、介助者と被介助者の双方にとって使いやすく、安心感を与える形状・素材・サイズを検討し、社会実装を見据えた移乗用スライディングボードを開発した。先行モデルであるスライディングボード「つばさ」(丸みを帯びたスコップ状の切り欠き形状が特徴)による優れた差し込みやすさを継承しつつ、低摩擦素材を採用。さらに低摩擦性に適した使いやすさと高い安心感を両立させる幅広設計を探求し、スライディングボード「Neo」を導出した。本製品のモニター調査の結果、多数の介助者から満足度表現で「Excellent(すばらしい)」に相当する評価を得ている。