2004 年 9 巻 1 号 p. 30-33
本作品は、ユーザーが自由に使い方と用途を発展できるように設計・デザインされ、ペーパースタンドの基本機能を有するマルチスタンドである。作り手が考えていなかった使い方をユーザーが考え、生活の場で使用することが多々あり、その行為に着目した。このようにユーザーが製品に影響を与え,製品をさらに発展させることを『ユーザーインヴォルブデザイン』とよぶ。'卓上に紙を立てる'機能を有する典型的なべ-パースタンドの既成概念を外す為に、幾つかの発想支援法をプロセスに取り入れ製品化した。さらに,製品化されたものをユーザーに貸し与え、意見を頂き、'かづきれいこ'のブランドでメイク用ツールへと発展させた。本作品は、ユーザーインヴォルブデザインを前提に展開させた。