障害科学研究
Online ISSN : 2432-0714
Print ISSN : 1881-5812
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聴覚障害学生のコミュニケーション手段の使用状況とその満足度に関する研究
主に使用するコミュニケーション手段の違いによる検討
三枝 里江鄭 仁豪
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2018 年 42 巻 1 号 p. 115-124

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抄録

本研究では、聴覚障害学生68名を対象にコミュニケーション手段の使用状況とその満足度、満足度が損われる要因について検討した。対象者は、主なコミュニケーション手段により、口話優位群と手話優位群に分けられた。その結果、コミュニケーション手段の使用状況では、口話優位群は、手話ができる聴者に対しても口話を使用する一方で、手話優位群は手話ができる相手には手話を、手話ができない相手には筆談を使用することが示された。満足度においては、手話優位群は、手話ができる相手に対して満足度が高く、口話優位群も手話ができる聴覚障害者の友人や教職員に対して満足度が高かった。満足度が損われる要因は、「内容理解」、「手段」、「障害理解」、「心理的負荷」の4 つに分類され、口話優位群も手話優位群も、「内容理解」における伝達面の困難さが満足度に影響を及ぼしていることが示された。

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