障害科学研究
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強化子の量と強化子の違いが自閉スペクトラム症児の選択に及ぼす影響
馬場 千歳龔 麗媛野呂 文行
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2020 年 44 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

本研究では自閉スペクトラム症児を対象に、選択後に提示する強化子の量や強化子の違いが選択に与える影響を検討した。実験では2 つの選択肢を提示し、一方は相対的に強化子の量が多く、もう一方は相対的に強化子の量が少ない選択肢であった。強化子を提示する量を操作し、両選択肢に強化子を提示する条件と一方の選択肢には強化子が提示しない条件の2 つの条件を設定した。また実験ではキャラクターの画像とお菓子を強化子として用いた。実験の結果、両選択肢に強化子が提示される条件よりも、一方の選択肢には強化子が提示されない条件において、量の多い強化子が得られる選択肢の選択率が高い傾向が見られた。また強化子の種類によっても量の多い強化子が得られる選択肢の選択率に違いが見られた。提示される選択肢の量の違いが明確であることが選択に影響し、強化子の種類は強化子の量の弁別に影響する可能性が示唆された。

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