アフリカ研究
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マラウイの在来土地制度と小農
6か村実態調査から
高根 務
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2006 年 2006 巻 69 号 p. 15-30

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抄録

本稿の目的は, マラウイにおける在来土地制度の基本原理とその実際の運用実態を, 国内6か村でおこなった実態調査の結果をもとに検討することである。注目するのは, 個々の農村住民が自らがおかれた多様な状況のもとで, 在来土地制度や母系制・父系制にもとづく相続原理をどのように現実に運用して土地権利を取得し, その権利を確保する方策を採っているかである。調査村における土地の贈与・相続においては, 母系・父系の相続原理が基本的に踏襲されている。しかし個々の具体的な事例を分析すると, 変化する外的状況や農民個々人の個別事情に応じて在来土地制度が時には厳格に, 時には柔軟に運用されながら存在している実態が明らかになる。

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