2025 年 63 巻 p. 61-68
2025年8月に第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)が開催される。昨今のアフリカは「サミット熱」といわれる状況だが、1993年に日本が始めたTICADはその元祖である。本稿はサミット熱を背景に、よりビジネス重視になりつつあるTICADの現状をアフリカ側の視点を中心に評価する。TICADに類似したイベントが増えたことに加え、日本とアフリカの間の経済関係は諸外国に比べて強化しているとはいいがたいことから、従来の日本の方針の限界が明らかになっている。アフリカ側は増えすぎたサミットを持て余し気味であり、今後は簡素化を進めようとしている。TICAD 9では日本・アフリカ双方からTICADの方向性を変える動きが生じるかもしれない。