1960 年 1960 巻 50-51 号 p. 56-65
本稿は,1960年度地団研シンポジュウムにおける西南日本の新生代地史についての講演と討論をもととし,その後における見解の発展を加えてまとめたものである,本稿の作製にあたっては,6月初旬大阪において,石田志朗・市原実・笠間太郎・〓野義夫・坂本亨・藤田和夫・松本隆・水野篤行・弘原海清が3日間にわたって討論し,内容の大要をきめ,その後,松本を中心とする人々が初稿を草し,金沢で石田・〓野・坂本が,調査所で今井功・水野がそれぞれ検討し,加筆・訂正した結果を,坂本が最終的に整理したものである.また,シンポジュウム準備の段階において,原稿作製の段階において,糸魚川淳二・植村武・桑原徹・千地万造・藤井昭二・松井和典およびその他の多くの西南日本の研究者から貴重な意見がよせられ,積極的な協力をうけた.本稿を作製するにあたって持ちえたこのような討論の場を今後にも持続させ,発展させてゆくことは参加者一同の期待するところである.