地球科学
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山口県中南部,白亜紀防府花崗岩バソリスの岩石学的特徴と帯磁率異方性 : 貫入・定置機構の解明に向けて
山本 慎一今岡 照喜金丸 龍夫田結庄 良昭
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2006 年 60 巻 5 号 p. 415-429

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抄録
花崗岩マグマの地殻上部への上昇・貫入・定置メカニズムを解明するためのツールとして,帯磁率異方性(AMS)が注目されている.本研究では白亜紀防府花崗岩バソリスについて岩相変化,岩石記載および帯磁率異方性について予察的に検討した.防府花崗岩体は,その岩相によって,粗粒花崗岩,斑状花崗岩,中粒花崗岩,花崗閃緑岩および細粒花崗岩の5タイプに区分される.粗粒花崗岩は佐波川より西側にのみ分布し,中粒花崗岩に貫かれ,その構造的上位にある.両者はシート状の形態を示す.斑状花崗岩は粗粒花崗岩と漸移する.中粒花崗岩は佐波川を挟んで最も広い分布域を有し,均質な黒雲母花崗岩からなる.花崗閃緑岩は佐波川東部に分布し,中粒花崗岩の上位にシート状に載っている.細粒花崗岩は小規模な分布を示し,上記花崗岩を高角で貫いているところと,周防変成岩の直下にシート状に貫入しているところがある.帯磁率異方性の測定は神戸大学発達科学部で行い,KAPPABRIDGE KLY-3Sを使用した.その結果,花崗岩は西あるいは北西に緩やかな傾斜をもつ面構造と緩やかな傾斜を示す線構造をもつことがわかった.このことは野外調査で得られた結果と整合的である.複合シート状の構造は地下深部より上昇してきたマグマが地下浅所で広がって形成されたもので,Ameglio et al. (1997)のflat-floored plutonの形態を有する可能性が高い.
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© 2006 地学団体研究会
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