地球科学
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総説
日本海の形成プロセス −研究の現状と1つの試論−
矢野 孝雄
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2023 年 77 巻 4 号 p. 127-145

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抄録

1903年以来提案されてきた日本海の形成に関する諸見解は①地塊傾動,②拡大,および③鉛直運動に分類され,議論は現在も収束していない.この縁海の発生は古第三紀~中新世のいずれかであり,その形成プロセスは日本海と周辺域の先新生界基盤に記録されているはずである.基盤は平行配列する 3つのゾーン(火山 - 深成,高圧変成,および“付加”)で構成されていて,日本海拡大による大規模な伸張変形は認められない.1つの試論として,湧昇する DMMプリュームが上部大陸地殻へ最接近し,地殻が薄化 /高密度化して日本海が発生したことが提案される.

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© 2023 地学団体研究会
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