農業気象
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水稲二期作に関する研究
第I報 水稲苗の発根から見た本田の早期植付限界温度について 第II報 千葉県に於ける水稲早期植付限界の地域性について
林 政衛橋爪 厚井上 俊作野溝 次郎
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1958 年 13 巻 3 号 p. 113-116

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抄録

水稲の早期植付限界を明きらかにしようとして, 植付時期を異にする水稲の新根の発生及び生育, 水温, 気温との関係を検討し, これによつて得られた知見を基にして, 千葉県内における主要地点の観測値について, 水稲早期植付限界の地域区分を行い, 次の結果を得た。
1. 本田に移植された水稲根の発生には, 最低水温約9℃を必要とし, この温度に達する時期を早期植付の限界と考える。
2. 最低気温は最低水温より常に約2℃低く経過しているから, 最低水温9℃に達する時期は, 最低気温7℃に達する時期とほぼ同時期と認められる。
3. 半旬平均気温による千葉県の水稲の早期植付限界は, 4月第1半旬から第5半旬までの間にあり, 南部海岸地方が最も早く, 北部内陸地方が最も晩い。
4. 簡易な方法として, この区分を半旬平均気温で行う場合には, 海岸地方では約12℃, 内陸においては約12.5℃が適当と思われる。

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© 日本農業気象学会
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