農業気象
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低湿地での土壌畝内への稲藁, 麦藁および籾殻の投入がサツマイモの生育, 形態および収量に及ぼす影響
イスラム A.F.M.S.北宅 善昭平井 宏昭簗瀬 雅則森 源治郎清田 信
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1997 年 53 巻 3 号 p. 201-207

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抄録

低湿地圃場において, 養液栽培法の考え方を応用してサツマイモを栽培した。土壌の通気性を高めるため, 熱帯, 亜熱帯地域において入手が容易である稲藁, 麦藁, あるいは籾殻をそれぞれ塊として (Mass 区), あるいは土壌と混合して (Mix 区), 畝内に埋設した。また通常の形状の畝 (対照区) を設けた。各区とも, 栽培期間を通して, 畝間を湛水状態 (水深20mm) にした。植物体全体の乾物重は, 籾殻を用いた Mass 区で最大となった。Mass 区の地上部乾物重は, 対照区の0.7倍となった。しかし, 籾殻を用いた Mass 区の地下部および塊根乾物重は, それぞれ対照区の4倍および5倍となった。Mass 区および Mix 区のパーセント含水率および地上部/根の乾物重比率は対照区より小さかった。籾殻を用いた Mass 区の塊根/全体の乾物重比率 (61.4%) は, 対照区の4.4倍となった。Mass 区のサツマイモは, 対照区に比べて, 可食部の比率が高く, 非可食部の比率が小さくなった。

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