抄録
近年,ハイパースペクトルカメラが新しいセンシングデバイスとして注目されている.リモートセンシング分野では消費電力の限られた小型マシンに搭載され測定をする場合が多いため,低演算量なエンコーダが望まれる.本稿では,低演算量を実現する圧縮符号化手法として,分散情報源符号化(DSC)に着目する.DSCに基づく圧縮符号化システムにおいて,補助情報(SI)に重み付き係数を適用することで品質を改善し,ハイパースペクトル画像の効率的な圧縮符号化を目指す.重み付き係数を適用したSIと,従来法による内挿・外挿で生成したSIの画質評価を行い,SIの画質向上に対する有効性を示す.