2005 年 14 巻 3 号 p. 159-169
農業情報学会が新体制に移行したことに伴い,論文審査においても担当編集委員責任制が導入された.論文審査過程のシステム化や論文審査過程の迅速化・作業負担軽減が課題となり,これらの問題を解決するために,論文審査支援システムをWebアプリケーションとして開発した.システム稼働試験の結果,システムの効果(利点)は,(1)論文審査の迅速化,(2)ユビキタスな論文の投稿と審査,(3)論文投稿者の支援,(4)レビュアおよび担当編集委員の支援,(5)事務局・担当編集委員の作業省力化の5点に大別できた.システム開発構想の段階に想定した以上の効果があり,農業情報学会の論文審査の効率化や高度化に止まらず,学会誌論文の質および量の向上にも貢献すると思われる.