農業情報研究
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原著論文
UECS通信規約の拡張による作物栽培情報の記録・共有を目的にしたSNS型Androidアプリケーションの開発
大畑 亮輔星 岳彦渡邊 勝吉上田 正二郎安場 健一郎南石 晃明林 真紀夫
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2013 年 22 巻 2 号 p. 96-102

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抄録

ユビキタス環境制御システム(UECS)を導入した園芸施設において,栽培管理や労務管理を環境計測制御と同じ情報プラットホームで実施する,「施設植物生産支援のためのワンストップサービスシステム」を提案し,開発を進めている.この開発の中で,UECS機器間での情報交換に用いる共用通信子(UECS-CCM)の通信規約が拡張され,数値情報のほかに,文字情報や画像情報も扱えるようになった.本研究では,作物栽培における野帳の電子化を目的に,作物栽培に関する文字と画像による情報を配信し,それらの情報を作業員同士で共有できるAndroid用アプリケーションを開発した.拡張されたUECS-CCMを用いた初の開発である本アプリケーションは,携帯情報端末のカメラで作物等を撮影し,画像をサーバに保存する.そして,その画像に関するメモと画像保存場所のURIをUECS-CCMとして施設LANに配信することで,作物栽培情報を環境計測情報などと同じ情報プラットホームで扱うことができた.携帯情報端末で動作するので,農作業中でも随時容易に情報が記録でき,SNSのように作業員と迅速な情報共有ができる.本アプリケーションにより,作物栽培情報と他の情報を一体的に扱えるようになった.これらは栽培管理の検証や生産技術の向上に有益と考える.

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© 2013 農業情報学会
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