抄録
園芸施設において,ユビキタス環境制御システム(UECS)の通信規格である共用通信子(UECS-CCM)を情報プラットホームにして総合的な生産管理を行わせようとする,「施設植物生産支援のためのワンストップサービスシステム」が提案された.このシステムでは,パソコンに代わり,スマートフォンなどのネットワーク通信機能を備えた携帯電子機器(ガジェット)を使用し,生産者が操作を行う.開発OSを選定するため,UECS室内気象ノードから配信される計測情報をGUIによって表示・確認するためのアプリを,AndroidとiOSの2つのOSで試作・評価した.試作された両OS用のアプリは,ほぼ同様の機能を実現することができた.しかし,表示内容の再現性,インストール方法等において,いくつかの差異が認められ,ワンストップサービスシステムが標準で採用するOSにはAndroidが望ましい結果になった.