共催: 日本地理学会・東北地理学会
長野県上田市において、2006年4月~2007年3月データロガーによる定点観測を行った。データロガーは都市高層建築屋上、都市地上、郊外急坂、郊外地上の4箇所に設置した。都市・郊外の温位勾配と都市と郊外の気温差の日変化との関係を検討したところ、市街地の逆転強度は10時付近で極大14時過ぎに極小を示し,夜間は等温位に近い.一方,郊外は16時に極小を示し,日中は逓減,夜間は逆転状態であった.逆転強度は日没前から徐々に増大し,22時頃から安定する.ヒートアイランド強度は12時前に負になるが,正午以降徐々に増加し,18時過ぎに最大になり,日の出を向かうにつれて徐々に小さくなる.