日本地理学会発表要旨集
2009年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 302
会議情報

南米パタゴニア氷原・ペリート・モレーノ氷河の小氷期の前進
なし
*安仁屋 政武
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
南米南パタゴニア氷原に位置するペリート・モレーノ氷河で、ラテラル・モレインによって押しつぶされて枯死した木とラテラル・モレインによって形成された池に水没して枯死した木のサンプルの年代測定から、小氷期(LIA)の前進時期を明らかにした。それによるとLIAの前進はAD1600~1650頃とAD1850 年頃の2回あり、これはパタゴニアの他の氷河(特に北4km のところに隣接しているアメギーノ氷河)での前進時期とほぼ同じである。現在のペリート・モレーノ氷河の変動はパタゴニアの他の氷河(1つを除く)と全く異なるが、小氷期の変動は同じであったことが判明した。
著者関連情報
© 2009 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top