日本地理学会発表要旨集
2009年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 401
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中国における特色ある都市づくりの推進に関する考察
長春市のコリアタウンを事例として
*方 大年
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抄録

_I_研究の目的  本研究は、中国、長春市の商業中心地の一つである長春韓国商業街(コリアタウン)をとりあげ、都市内部に形成された異民族の商業地区の形成と行政による街づくりとの関係を明らかにするものである。 _II_研究方法  現地調査では主に長春市朝陽区区役所及び桂林路事務所職員に聞き取り調査を実施し、さらに長春市に滞在している吉林大学韓国人留学生へのアンケート調査と資料収集を行った。資料は、長春市の主要新聞(2003年~2005年末まで)及び長春市朝陽区区役所会議紀要などから収集した。 _III_行政による街づくり 1.長春韓国商業街が成立するまでの行政の動き(表1) 2.行政の役割 __丸1__土地の使用権   __丸2__都市計画   __丸3__行政のサービス __丸4__税金の使い方    3.行政トップの評価基準 評価基準とは一言で言えば、『4つの基準と5つのポイント』である。 評価の中で最も重要なのは「業績」であり、GDP成長などの実績を作るためにコリアタウンを形成させ、外資を誘致するなど積極的に取り組んでいる。 _IV_ 結び  長春韓国商業街形成のきっかけは、長春で開催された「経済グローバル化と吉林経済の振興」という報告会であり、行政のトップが業績を作るため行政の機能を使用し、コリアタウンを形成させた。コリアタウンの形成とGDPの成長は行政トップの業績となり、三者(幹部評価基準、行政の機能、コリアタウンの形成)はお互いに密接に関わりながら経済発展へとつなげていく、これこそが中国的特色のある街づくりなのである。

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