日本地理学会発表要旨集
2009年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 418
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グローバルシティにおける日本人マネジャー
*プラトナー ミヒャエル
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抄録

多国籍企業のビジネスは、より一層 異なった文化的環境の中で行われるようになっている。ビジネスネットワークは、海外駐在マネジャー中心のものから、フレキシブルな関係で協調している現地スタッフ、新しく中間に位置するハイブリットマネジャー間のものへと移り変わっている。一番重要な問題は、ハイブリットマネジャーはトランスアクション コストを削減する一方、どの程度まで知識のトランスレーターとして機能するか、ということである。この疑問に答えるために ソーシャルネットワークの分析を適用し、多岐に渡る文化的規範を伴うネットワークに関連する主体間でのホモフィリー、類似性を測定した。ビジネスネットワークの構造の変化を1983年と2005年の間で検証した。この分析には現実のビジネス社会を元に描かれた「マンガ島耕作シリーズ」を用い、267ノードを検証した。ハイブリッドマネジャーは文化的隔たりの壁を取り除くこと等が分かった。彼らはローカルおよびグローバルレベルのビジネス間での知識の仲介者となり、その結果トランスアクション コストを削減する。

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© 2009 公益社団法人 日本地理学会
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