抄録
本研究は,松江市のマンション開発と人口移動の事例として松江市の三つの通学区を取り上げ,通学区制度におけるマンション開発と人口移動の現状を国勢調査,地価公示,住宅地図等のデータからその事例を明らかにしたものである。松江市においてはマンションの中心地域への志向性が高く,結論として中心地域の人口緩やかに減少していることが明らかになった。さらに,三つの通学区(北,東,南)の中心地域においては,北高通学の生活環境がよく,生活の利便性等が高いため,マンションの開発が進んでいる。また,教育環境の面においても,子供の教育に熱心な親世帯からの人気が高いことを明らかになった。