日本地理学会発表要旨集
2020年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P155
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発表要旨
ウランバートル北部バルーンサラー地区における植生景観としてのエコトーン
*田村 岳ニャムサンジャ フラン渡邊 眞紀子ボロルマ オユンツェツェク
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抄録

モンゴル国の首都ウランバートル北部の森林ステップ帯において、放牧圧のないズスランのエコトーンを調査対象とすることで、人為圧が都市部近郊の自然環境にどのような影響を及ぼしているのかを調査した。調査では100m×3mのトランセクトを設定し、植生調査と土壌調査を行った。毎木調査の結果から、調査対象地が100年以内に生じた数回の森林火災により植生が変化していることが判明した。また、伐採、火災、レジャーといった人為圧の影響も受けており、ヨーロッパアカマツとシラカンバの林分境界や、森林/草地の境界(エコトーン)が数十年スケールで揺らいでいるということが判明した。さらに地上景観と土壌は、土層厚や水分含有率で少なからずの対応を示しているということも分かった。

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