主催: 公益社団法人 日本地理学会
会議名: 2021年度日本地理学会春季学術大会
開催日: 2021/03/26 - 2021/03/28
日本の地域社会は、人口の急激な減少と高齢者の急激な増加により、経済的・社会的停滞に苦慮しており、地域社会を再建することは、日本政府にとって大きな社会問題の一つである。三重県南部地域も、同様の課題に直面しており、そのため地域に対応した社会の構造、社会の保障の在り方を検討していくことが急務となっている。
我々は、この課題を解決するために、地域コミュニティーに新たに共有できる価値を創造していくことがこの課題の解決に繋がると仮定し、辻製油(株)と連携し、「三重柚子プロジェクト」に取り組んできた。本稿では「持続可能な大台町モデル」を次のステージに転換するための考察を行うために、先ず、三重県大台町における活動とその後の取り組みについて、調査・検証したので報告する。今回報告するコンセプトは、新たに生み出された価値が継続して共有される、持続可能な地域社会モデルとなる。