主催: 公益社団法人 日本地理学会
会議名: 2025年日本地理学会春季学術大会
開催日: 2025/03/19 - 2025/03/21
ALOS-2データから2024年能登半島地震による巨大地すべりの変位を計測し,向斜構造に載る移動体が浅い皿からすべり落ちるような変位をしていることが分かった。移動体北縁の逆向き小崖から木片を採取してAMS年代を測定し,約2,100 yrBPの結果が得られた。低起伏ゆえ重力に起因する大きな推進力が期待されなくても,地震力で丘陵的な移動体が動きうることを示し,巨大地すべりが地震のみで生じるのであれば,その活動履歴を検討することで,地震にともなう隆起海成段丘編年を明らかにすることも期待される。