アジア民族文化研究
Online ISSN : 2435-4961
Print ISSN : 1348-0758
女書の民族帰属に関しての一考察
―音声表現の視点から―
劉 穎
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2019 年 18 巻 p. 1-32

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抄録

 女書が発見された中国湖南省江永県上江墟鎮の一帯は漢民族とヤオ族との混住地である。そのことから、女書がそもそも漢文化に属するものかヤオ文化に属するものかという議論が起こっている。歌って表現することを理由として、女書をヤオ文化と結び付けようとする見方も根強い。筆者は、これまでの女書の歌い方の研究結果と、ヤオ歌と漢詩の音声表現に関する先行研究を踏まえながら、現地調査の事例を通じて、音声表現の視点から女書の民族帰属について探ってみることにした。結果としては、女書の音声表現のみではその民族帰属を判別することはできないということになった。

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© 2019 一般社団法人 アジア民族文化学会
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