日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第2 回補綴歯科臨床研鑽会プロソ’16 /シンポジウム1 「パーシャルデンチャーによる機能回復」
口腔機能の回復が全身機能に及ぼす影響
月村 直樹好士 理恵子蕭 敬意秋田 大輔加瀬 武士大久保 貴久大林 美穂齋藤 五月舘野 敦
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2017 年 9 巻 4 号 p. 279-284

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抄録

 高齢者が筋力や活動が低下している状態(虚弱)を“フレイル”という言葉で表している.“フレイル”な状態におかれている高齢者が,義歯の未装着により咬合関係が悪化すると,全身のバランス能力などに影響を与え,運動機能の低下,すなわちロコモティブシンドロームのような状態に陥ることが十分予想される.

 今回,高齢者の歯の欠損による咬合状態と全身の運動機能の観点から,義歯の装着,未装着状態における全身のバランス機能に与える影響を検討し,相互の関連について明らかにすることで,義歯の重要性を再確認したい.

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© 2017 公益社団法人日本補綴歯科学会
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