日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第2 回補綴歯科臨床研鑽会プロソ’16 /シンポジウム2 「オーバーデンチャーによる機能回復」
インプラントオーバーデンチャーの補強構造製作におけるCAD/CAMシステムの活用
和田 誠大
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ジャーナル 認証あり

2017 年 9 巻 4 号 p. 311-316

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抄録

 超高齢社会を迎えた現在,インプラント治療はさまざまな患者のライフステージを考慮した治療形態が求められるようになってきた.その一つにインプラントオーバーデンチャー(以下IOD)が挙げられる.IODはこれらの問題を解決するひとつの治療手段ではあるものの,その一方で安易にIODを適応することによって義歯そのもの,あるいはコンポーネントの破折などの補綴学的な問題事象を固定性インプラント補綴装置以上に引き起こす.本稿では,より長期的な安定が得られるIODの製作において,診断ならびに義歯製作法,特にインプラントアタッチメント周囲を含めた補強構造の設計にフォーカスし,より確実な装置とするためのCAD/CAMシステム利用法について考察したい.

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© 2017 公益社団法人日本補綴歯科学会
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