日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成24年度日本調理科学会大会
セッションID: 1P-40
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ポスター発表
家庭における非常食の現状
*植田 和美渡邊 幾子
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キーワード: 非常食, 調査, 家庭
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抄録

【目的】災害や紛争などの非常事態により通常の食料の供給が困難になった場合のための食料が非常食である。有事の場合、ライフラインの復旧とともに非常食の供給が行われるが、被災地への物資の供給には最低2~3日を要するとされており、その間の食料の備蓄の有無が大変重要となってくる。そこで、家庭における非常食の現状と意識を把握するとともに、非常食の必要性を再認識してもらうことを目的としてアンケート調査を実施した。さらに、認知度が高かった非常食については、保存性や利便性を検討した。
【方法】2011年5~6月、本学の学生および教職員160名を対象に、自記式質問紙を用いた留め置き法による調査を実施した。調査項目は各家庭における非常食の備蓄状況や非常食に関する意識についての質問とした。集計方法は、「Excelアンケート太閤」を用い、単純集計、クロス集計および解析を行った。
【結果】アンケートの有効回収率は76.9%、123世帯からの回答があった。調査対象とした家庭の家族構成は、二世代世帯が63.3%と最も多かった。3日分以上の非常食を備蓄している家庭は33.3%(41世帯)に過ぎず、家族構成の違いによる有意差は見られなかった。非常食の備蓄をしていない82世帯の備蓄しない理由は、「ただなんとなく」が最も高く31.3%、次いで「非常食について意識していなかった」25.0%であった。防災意識の改善が必要だと感じた。非常食の認知度では、96.7%と「乾パン」が最も高く、「クラッカー」と「パンの缶詰」が続いていた。備蓄している非常食として、「インスタント食品」が63.4%と高かったが、備蓄している非常食の多くは、食べるためには水や熱源を必要とするものが多かった。 

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