赤門マネジメント・レビュー
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経営学輪講
組織ルーチン論のプロセス学派が描く世界観
経営学輪講シリーズ「組織ルーチンはどのように創られ、維持され、変化するのか―Howard-Grenville et al. (2016)」序論―
稲水 伸行生稲 史彦
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2023 年 22 巻 2 号 p. 35-42

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抄録

本稿は、経営学輪講シリーズ「組織ルーチンはどのように創られ、維持され、変化するのか―Howard-Grenville et al. (2016)」の導入として、組織ルーチン論のプロセス学派のルーチン観と世界観を概説する。特に、March and Simon (1958) とNelson and Winter (1982) のルーチン観と世界観と対比させながら、プロセス学派は、組織ルーチンを組織メンバーの行為から独立して存在するものではなく、組織メンバーの相互作用の結果として創発される現象として捉えていることを示す

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