The Japanese Journal of Antibiotics
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泌尿器科領域におけるLividomycinの臨床的検討
9機関症例の集計
西浦 常雄坂 義人
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1972 年 25 巻 6 号 p. 402-408

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抄録

Lividomycin (以下LVMと略) は, 名古屋市の土壌から分離されたStreptomyces lividusの培養液から単離された新しいAminoglycosidic antibioticで, 抗菌スベクトラムは, 広くグラム陽性菌および陰性菌にひろがり, 結核菌に対しても有効とされている1~4)。その基礎的, 臨床的検討は, 市川篤二博士を中心とするLividomycin研究会で各科領域にわたつておこなわれているが5~6), 今回第19回日本化学療法学会西目本支部総会 (会長: 岸川基明教授) におけるパネルディスカッションとしてLividomycinがとり上げられ, 非特異性感染症における臨床治験をわれわれが分担することになつたので, 現在までに最も多くおこなわれている泌尿器科領域における臨床経験をなるべく多く集めて, Lividomycinの臨床効果の中間的評価を試みることにしたが, 表1の諸機関の協力をうることができたので.これらの臨床治験症例をわれわれの見方で検討してみた。

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