The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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Amoxicillinの使用経験
三川 清大野 忠嗣大浜 庸鹿野 真勝熊谷 広一坂本 要一里見 匡迪菅原 貴子谷田 憲俊田村 和民楢林 尚西上 隆之西村 正二福田 能啓久本 卓黒岩 豊秋下山 孝
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1976 年 29 巻 11 号 p. 1007-1012

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抄録
新らしく開発されたペニシリン系抗生物質であるAmoxicillin (以後AMPCと略す) は, 経口投与されると, 速やかに腸管から吸収され, 24時間以内にその大部分が代謝されずに排泄されてしまうといわれている1)。一方, ラットでのAMPCの血中および臓器内濃度をみると, いずれの時点においても, 肝臓内および腎臓内濃度は, 血中濃度よりも高値を示している1, 2)。
しかし, 胆汁中濃度についても, 血中濃度と比較すると, 報告によつては, かなりの変動がみられて, 臨床方面での胆道疾患に対する応用を考えるとき, 従来の抗生物質を凌ぐ利点があるかどうかは, なお問題を残している。当教室では, 胆のう摘出後, 総胆管ドレナージが施行されている患者を対象として, AMPCを経口投与し, その血中, 胆汁中および尿中濃度を測定したので報告する。
同時に, AMPCの使用経験についても, その結果を述べてみたい。
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