The Japanese Journal of Antibiotics
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アモキシシリンの作用時間と抗菌効果についてIn vitroの殺菌作用
河内 毅日月 台房伊藤 述弘余吾 全弘鈴木 洋二
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1981 年 34 巻 10 号 p. 1395-1400

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抄録

アモキシシリン (AMPC) は, アンピシリン (ABPC) に類似した化学構造をもつ合成ペニシリンであり, 臨床的に有用な経口剤として現在広く使用されている。AMPCの体内からの消失速度は他の多くの抗生物質と同様に比較的速い。従つて, 有効な治療効果を期待するには適切な間隔で, 適切な量を投与することが必要と考えられる。しかし, 実際には昼間の飲み忘れや, 夜間の服用が煩雑であるために服用しなかつたり, 自覚症状の改善消失に伴なつて不規則に服用するばあいもある。不規則な服用は, 感染菌の減少により軽快に向つた症状を再び悪化させ, ばあいによつては耐性菌をもたらす原因ともなりかねない。
この点, 持続型製剤は, 患者にとつて服用回数が少なく, 治療効果もすぐれた製剤と考えられる。そこで我我は, AMPCを1日2回 (1回/12hrs.) 投与したばあいと, 1日4回 (2回/12hrs.) 投与したばあいのモデルとして, in vitroの実験をおこなつた。
菌株として, Proteus mimbilis IID-994とEscherichia coli NIHJJC-2を用い, 一定時間, 一定濃度のAMPCを1回作用させたばあいと, 6時間ごとにわけて2回作用させたばあいとの抗菌効果について比較検討した。また, 1~4MICに濃度を変えた時の濃度と抗菌効果の関係について検討したので併せて報告する。

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