The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
消化器外科的重症感染症に対するCefoxitinの臨床的検討
福留 厚松峯 敬夫
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 36 巻 8 号 p. 1999-2006

詳細
抄録

Cefoxitinsodium (マーキシン注射用, 以下CFXと略す) はStreptomyces lactamduransが産生するCephamycin Cの誘導体として, 最初に開発されたCephamycin系抗生物質である。CFXは, 特にグラム陰性桿菌のうち, Escherichia coli, Klebsiella, Proteusに対して, 優れた抗菌力を示し, 又多くの抗生物質に耐性の嫌気性菌Bacteroides fragilisに対しても極めて有効であると言われている1~4)。
今回, 著者らは消化器外科領域での重症感染症に対して, CFXを使用し, その臨床効果, 起炎菌, 副作用に対する検討を行つたので報告する。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
次の記事
feedback
Top