The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるCeftriaxoneの基礎的・臨床的検討
久保田 健二
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1984 年 37 巻 12 号 p. 2406-2415

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抄録
Ceftrfaxone (Ro 13-9904, CTRX) はCephalosporin系の注射用抗生物質であり, その化学構造式は図1に示すように, 3位側鎖に新規のトリアジン環を持ち, 他のいわゆる第3世代のCephalosporin系抗生物質と同様に広い抗菌スペクトラムを有して, グラム陽性菌に対してはCefazolin (CEZ) にやや劣るが, グラム陰性桿菌に対してはCEZよりはるかに優れており1~8), 嫌気性菌に対しても抗菌力が認められ4), 産婦人科傾域の感染症に対して優れた臨床効果を期待されるものである。
今回, 我々は産婦人科偵域の各種感染症を対象に起炎菌の分離, 感受性の測定並びに臨床的検討を試みると共に, 組織内濃度及び体液中濃度の測定を行つたのでその成績について述べる。
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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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