青森市民病院医誌
Print ISSN : 0914-7500
エルバスビル、グラゾプレビル投与中に発症した急性膵炎の一例
和田 豊人 他
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 24 巻 p. 4-

詳細
抄録

症例は70歳代女性。主訴は心窩部痛。既往歴は慢性腎不全。慢性C型肝炎として、8週間前よりエルバスビル、グラゾプレビルの投与を開始していた。心窩部痛のため急性膵炎として入院。しかし、治療は奏功せず永眠された。エルバスビル、グラゾプレビルの添付文書には、急性膵炎という副作用の記載はない。また、医学中央雑誌で検索しても報告はなかった。本症例をエルバスビル、グラゾプレビルの副作用による急性膵炎とは断定できないが、投与中に発症したため報告する。

著者関連情報
© 2021 青森市民病院
前の記事 次の記事
feedback
Top